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徹夜観測 〜それは心の故郷〜
・・・・・・ハイ、題名には意味はありませんのであしからず。それでは、天文部のメインの活動である、徹夜観測について紹介したいと思います。
徹夜観測とは読んで字のごとく、『徹夜で観測をすること』です。だいたい金曜から土曜、もしくは土曜から日曜にかけて行われます。5時くらいに地学室に集合、その後、望遠鏡を出すなどの準備をして7時頃から観測を始めます。
富士高校は新宿に近いこともあり、私たち天文部は『日本一星の見えない天文部』を名乗っています。しかし、そうは言っても、全く見えないわけではありません(それだったら天文部が存在していません)。
晴れた日に望遠鏡をのぞけば、巨大な輪を持った土星や、いくつもの衛星を従えた木星の姿を見ることができます。日常見慣れた月でさえ、レンズを通すことで今までとは全く違った顔を私たちに見せてくれるのです。
しかもそれは毎回違います。見えるのは何も惑星や月のような大物達だけではありません。双眼鏡や、肉眼でさえ牡牛座のスバル、蠍座のアンタレスといった星々。そして、カシオペヤ座や北斗七星、夏の大三角といった星座(?)達の雄大な姿を見ることが出来るでしょう。
私はいつも星座早見盤(丸くて星座が画いてあるヤツです。学習雑誌の夏付録の定番ですね)をもって空を眺めます。屋上にシートを敷き片手に早見盤、もう片方に双眼鏡を持って夜空を眺めていると「東京ってこんなに星見えたんだ」という感動が沸々とわき上がってきます。
さて、観測も一段落した十時頃になると天気図作成が始まります。天気図というのは要するに、天気予報などで画面に表示されるあれです。専用の用紙に、ラジオを聞きながら等圧線やら、気温やらを書き込んでいくわけですね。なぜ天文部がそんなことを?と御思いの方もいらっしゃるでしょう、実際私もそうでした。
調べてみると、この天気図作成ですがその歴史は古く、かつて天文部が地学部天文班と呼ばれていた時代からの伝統であり・・・ハイ、すいませんウソです。地学部天文班なんてありません(物理部天文班ではあったらしい。これはこれで驚きです)実際なぜやっているかは解りません、おそらく地学の先生が顧問を務めていることが原因だとは思いますが・・・。
この天気図作成、非常に好みの分かれるところで、これが大好きという人にはどちらかというと少数派のようです。しかし、最初こそつらいですがなれてくるとなかなか楽しい作業ではあります。
夕食は合間合間にとっています。たいていコンビニ弁当ですが、なかには地学室で料理を始める猛者もいます。そういうちょっと変わった人と出会えるのも徹夜観測、ひいては天文部の魅力の一つではないでしょうか。徹夜観測とはいっても、何もずっと星を見ているわけではありません。部室や地学室そして屋上で、友達と話したりゲームをしたりと、各自自由に過ごしています。
徹夜でハイテンションなためか、普段は決してみることの出来ない一面も、見えたり(見えなかったり)します。
太陽が出て、外が徐々に明るくなり始めると、徹夜観測も終了に近づいていきます。この時間になると寝ている人も結構います。
別に徹夜観測とはいっても無理に徹夜する必要はないわけです。むしろ寝ておかないと帰りの電車で寝過ごすこと必死です。私は極力寝ておくことおすすめします。しかし、夜明けには起きておくことをお勧めします。新宿をバックに昇ってくる太陽、なかなか見れるものではありませんよ。
8時頃には徹夜観測終了です。片付け&ミーティングの後、眠たい目をこすりながら帰路につくのです。
ここまで読んでもきっと徹夜観測のことを理解していただくことは出来ないでしょう。しかし、興味は持ってもらえたと思っています。もし少しでも興味がわいたなら富士高校五階の天文部室までお越し下さい。私たち天文部員はいつでもあなたのことをお待ちしています。
「富士高校天文部を作るのは現代の部員達と、歴代のOBそして・・・PCの前のあなたたちです!!」

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